店舗の改修工事です。タイル張りの既存の床をシート貼り仕上げにリフォームしたいというご要望でした。既存のタイルを剥がす工程を入れると、手間と費用がかかり廃材も出てしまいます。そこで、カチオン系下地処理材をタイルの上に鏝で塗り付けていく工法を選びました。
店舗の作業でしたので、営業ができる状態での改修工事ということもあり、お客様や従業員のみなさんに、騒音や埃などを極力出さないように配慮しながら施工しました。
一般的にセメント系の材料は、ガラスやタイルには張り付かないため使用できません。したがって、そのようなときに使用する材料が、カチオン系下地処理材になります。
カチオン系下地処理材には、にプラス(+)電荷を持った樹脂が混入されていて、マイナス(-)電荷のタイルと引き付け合い強い密着性・接着力が生まれるしくみとなっています。そのため、通常では使えない場所でも施工ができる材料となっています。