ここは愛知県豊田市にある「(藁スサ)ワラスサ屋」さんで「ワラ精村井商店」というところです。
乾燥した藁がたくさん置いてありますね。注意。
左官の塗り壁の材料には、「スサ」といって、壁のひび割れ防止の役目で細かくしたワラや紙、麻などを混入します。
ここは藁のスサをつくっているところですが、いまではほとんど廃業してしまい、もしかしたら東海地方では藁スサを作っているところは、ここ1件だけかもしれません・・・
藁を機械に入れて裁断します。
それを袋に詰めて出荷するそうです。
伝統工法的な左官の仕事では、「荒壁土」「竹」「藁スサ」「縄」「仕上げの土」「漆喰」などの材料を使用し、それらを扱う「鏝」も進化してきました。しかし、このような材料や道具を作るところがどんどん減ってきています。おそらくその減少率は左官職人以上ではないでしょうか?
ですので、このような本物の自然素材を扱うところを特に大事にしていきたいと思います。