8月に引き続き、先日の休みに再び輪島の土蔵修復活動のワークショップに行ってきました。
まず「小舞掻き」を行いました。
住宅の小舞は作業したことがあったのですが、土蔵は初めてです。
久住 章さんの直接の指導のもと、丁寧にゆるまないように編んでいきます。
この編み方はとても頑丈で,、普通はここまでやりません。
休憩中に、久住さんが2尺×3尺のこの小舞のサンプルを持ち出してきて、斜めから人が乗りかかって荷重をかけますが、ビクともしません。「土をつけるための小舞ではなく、壁倍率を上げるための小舞」だそうです。約3倍ほどになるのではないかという話でした。
また、その他に雑談で、最近の住宅では耐震性を上げるためいろいろ努力をしているのに伝統工法で耐震性を上げるための努力はしていない、つまり、柱をすごく太くしたり、小舞や工夫してみたり・・・。もちろん経済的(金銭的)な問題もあるのですが、「伝統工法=正しい」という考え方を改め、大工と左官がもう少し手を組んで伝統工法をさらに改良していくことが大事だ。なんてことも話されていました。