3月29日(土)午後2時~5時 国連大学内に於いて、久住 章さんが講師で「土の建築の素材と形 千年の壁」と題して、講演会がありました。
内容は「世界の土の建築」「日本の土の建築」「久住さんが手掛けたの土の左官の業績」の3部作でした。
とても盛りだくさんな内容でしたので、とても詳しく紹介しきれないのですが、
100人以上の聴講者が集まりました。
建築家:隈研吾さんの建物ですよね。久住さんが左官工事を手掛けたそうです。
岩手県の民家の棟に草が生えています。「芝棟(しばむね)」といい、わざと植えているそうです。屋上緑化の原点でしょうか!?
最後の方での話でしたが、海外では大工よりも左官職人の数が多いそうです。それだけ土や石灰を使用する文化が世界には多く残っているのでしょう。また、日本の左官技術や鏝鍛冶技術は世界一だそうです。つまり日本の左官の特徴である「土壁」の何回も材料の配合を変えて塗り重ねる工法や、平らに塗る技術はどこにも負けていないということでしょう。
ただ、こういった土の仕事をする職人は少数になってしまっているのも事実です。
我々左官業界の中でもこのような仕事を増やしていく努力が必要だと改めて思いました。