「三和土(たたき)」の施工を行いました。
「三和土」で「たたき」と読みます。知らない人ははなかなか読めませんね
「三和土」とは「土」「石灰」「にがり」の3種類を混ぜて床に均して叩きます。
セメントのない時代はこのようにして床を固めていたそうです。
なんでこの3種類なの?ということですが、「土」に「消石灰」を入れることで硬化します。
「にがり」は硬化を長時間持続させるためです。(・・・と思います)
「にがり」とは「海水」の「塩」を取り除いたものです。「塩化マグネシウム」でも代用できます。「塩化マグネシウム」は豆腐を作るときにも使用しています。
…さて前置きが長くなりました。
まず、見本を3種類作りました。
(左)深草砂利+消石灰+にがり 叩きのみ
(中)サバ土+白セメント 叩きのみ
(右)サバ土+消石灰+にがり 掻き落とし&洗出し
「深草砂利」とは京都の土です。
「サバ土」とは浜松で園芸用や畑土に使用する普通の土です。
(「マサ土」との違いがよく分かりませんが、方言でしょうか??)
結果、(左)の深草砂利(ふかくさじゃり)に決定しました
施工方法です
材料をミキサーで撹拌します。
均します。下地は砕石です。
定規で平らに均します。
廻りを叩きます。
中央を叩きます。
洗出しをします。
完成です
このあと1週間くらいの養生をして乾燥させます。
「白華」が出ないよう雨に濡らさないようにして、風通しもよくしておきます。
あとは「亀裂」がでませんように・・・