講習会2日目は、様々な仕上げを凄腕の講師が実演し、参加者もそれを体験させていただきました。
まずは、「大津磨き」
これは「土」「消石灰」「紙スサ」などを材料に、鏝で何度も押さえて壁を光らせる、非常に高度な技能が必要な仕上げです。
見事に光っているのがわかります
これは、光らせる前に「灰土」という材料を平らに塗っているところです。
ここでとにかく「真っ平」にしなければ、仕上げのときにムラになってしまいます。
次に、「水捏(みずごね)仕上」。
この仕上げも大津磨き同様、真っ平らに塗る技術がないとできない、非常に高度な仕上げです。専用の鏝も非常に高価で?万円します
材料は「色土」「砂」「みじんスサ(細かいワラスサ)」で、糊や樹脂などは一切使用しません。茶室などこだわりのある和室で施工します。
鏝を動かすときは、息を止めて、一秒に数㎝というゆっくりとしたスピードで動かしていきます。見ている人も息が止まります。
力を入れすぎずにアマを出しながら、スサを立たせないようにするそうですが、非常に難しい・・・。
これらは伝統的な左官仕上げです。
普段はこのような仕事はほとんどないかもしれませんが、「技能を継承していく」と言う意味で少しでも自分のものになるようにしていきたいと思いました