昨日、東京の富沢建材にて第4回 漆喰・土壁 技術講習会「奥田信雄の京壁」が開催されました。
(春と秋のこの時期は気象条件がよいので、全国各地で左官の講習会が目白押しです)
講師は京都の左官職人「奥田信雄」さん。
国宝や重要文化財などの仕事をされているとても凄腕の職人です。
講習内容は、
- 水捏仕上げ(みずごねしあげ)
- 投げスサ引摺り仕上(なげすさひきづり)でした。
まずは「水捏仕上げ」についてです。水捏仕上とは、「土」と「砂」と「藁スサ」の3種類だけで糊を使わない仕上げです。最も高度な技術を必要とする工法の一つと言われています。
スタッフ(弟子)さんによる実演です。
仕上げのときは、1秒に数㎝ほどのゆっくりとした鏝の動きで押さえて(撫でて)いきます。
チリ廻りもこんなに小さい特殊な鏝でそーっと押さえていきます。
完成がこれです。
この後、数日間乾燥させていきます。水が引いてきたあとにどのような土の表情になるのか見れないのが残念ですが・・・
とにかく圧巻の工法です