新刊の紹介です。現在最も著名な左官職人の一人で、「挟土秀平」さんが執筆された本です。
「のたうつ者」 著書:挟土秀平 発行所:毎日新聞社 2008年9月30日発行
「のたうつ」とは、辞書で調べると、「もがき苦しむ。苦痛に転げ回るという意味」です。
挟土さんの生い立ち、左官や土の考え、出会った人々、そして現在に至るまでの半生を自伝的にまとめた内容になっています。
今の輝かしい脚光を浴びるまでの20代、30代のすさまじく「のたうつ」人生がとてもストレートかつ素直に書かれており、圧巻です!
「土」と真剣に対面しながら、自らのインスピレーションを高め、結果的に後を振り返らずに前を向き続けている姿勢が今の彼の業績になっているのかもしれません。
左官職人が本を執筆するというのは大変なこと、かつ貴重だと思います。
大変興味深く、読みやすい本ですので、ぜひ書店で手を伸ばしてみてはいかがですか??