本日「糊さし仕上げ(のりさししあげ)」の施工を行いました
この仕上げは「土(粘土)」
「珪砂(けいしゃ)」・・・砂
「みじんスサ」・・・ワラをとても細かくしたスサのこと
「角叉(つのまた)」・・・海藻のり
という自然素材ばかりの4種類の材料をを配合して塗ったものを「糊さし仕上げ」と言います。
普段はプレミックス(配合済みで水を加えるだけ)の材料を使うことがほとんどなんですが、
・本物の土の色と風合いを出したい
・自然(天然)素材を使用したい
・しかも安価で・・・。
というお施主さまのご要望をかなえるために、この仕上げを選びました。
また、今後そこそこの腕の職人さんでも施工できるように、鏝も出来るだけ一般的に市販しているものを使用しました
そして本来ならば、「中塗り土」という土で下地を作るのですが、安価にするために、「ボードベース」<近畿壁材>という下地処理材を全面に塗り、(ボードベースは塗った後の水引が遅く、水引のムラが少ないというメリットがあります。)乾燥後、その上に仕上げを行うことにしました
正直、今回初めての施工でしたが、いろいろと配合を変えて見本を作成してみましたが、それぞれの配合を変えるだけで、塗りやすさ、亀裂の出やすさ、ワラと砂の表情の違いがすべて変わります。
なので、どれが正解という配合も無いそうです。。。
というのも偶然、一昨日ブログで紹介した「土と左官の本4」に、久住章さんがこの材料の配合をいろいろと試した結果が掲載してあり、これがとても参考になりました
・・・さてさて乾燥した後、どんな感じになるのやら