日左連青年部定期総会シリーズもあともう少しです。
総会後に記念講演がありました。
講師は、左技士「挟土秀平」さんで「自由な左官」と題して講演されました。(それこそ、本日NHKラジオで出演された方です)
内容は、これまでの業績をスライドを交えて紹介していきながら、彼自身の左官の考え方を話していきました。
その中で興味深かったことは、左官は塗り壁だけでなく、「湿式の象徴」だということ。
つまり石積みをすること、タイルを貼ること、木を植えること、植物を育てること、庭を造ることなど・・・、
水に関わることははすべて「左官」と考えてもよいのではないか?湿式の工事はすべてひっくるめて「総合左官業」と呼んでもよいのではないか?ということでした。
また、近年メディアが左官業界に注目したのは、施工方法、考え方、表現方法、が各地方によって異なり、そこにはまるで一国一城の武将のような、にとんでもない左官名人がいて、情報交換もせず、戦国乱世のような感じがおもしろかったのでは
ということでした。つまり、その他の建設業種は全国統一のやり方になっているにもかかわらず、そうなっていないのは左官だけだということです。
従ってこれからも左官は、各地方で土も砂も水も異なるため、それぞれの風土に合った施工方法を独自に考えていくことが大切なのではないかと言うことをおっしゃっていました。
挟土さんの講演はメッセージ性があり、分かりやすく端的なフレーズが魅力です。
これからの左官業界をさらに引っ張っていく方であることは誰もが疑う余地はないのではないでしょうか?