お客さんの家の訪れたとき、来月解体する離れの内部を見させてもらいました。
築年数40年くらいというところでしょうか。
内部は「泥大津壁」で仕上げてありました。
「漆喰」+「色土」を混ぜて塗る左官の工法の一つです。
今のように、「ビニールクロス」や「樹脂系の左官材料」のない時代ですので、廊下や階段場では壁に手や体が触れやすい場所には強度のあるこの壁を昔は普通の民家でもよく塗っていたそうです。
よく見ると所々に何かにぶつけた跡や爪で傷を付けた線の跡が見えます。きっと何十年も小さな子供達が壁をべたべた触りながらこの階段をドタバタ上り下りしたんでしょうね。
この壁をじっとみつめていると、昔の生活をいろいろと想像してしまいます