掛川市にある大正時代の建物を見学する機会がありました。
和室の仕上げには「杉皮(桧皮)の繊維壁」が塗ってありました。
皮そのものの色がとても綺麗です
今でいう繊維壁(せんいかべ)とは、
のような、キラキラ、ふさふさのカラフルなイメージのもので、素材は、パルプ、木粉、ワラ、バーミキュライト、パーライト、雲母などを樹脂で固めています。しかし「昔の繊維壁」は、このような杉皮や桧皮を細かく切ったものを「膠(にかわ)」で固めています。
ちなみに、今の繊維壁は樹脂の経年劣化で20年くらい経つとポロポロ落ちてくるものが多いのですが、「膠」は半永久で固まっていますので、大正時代に塗られたものですが、今でもがっちりと固まっています。
昔の左官屋さんは手の凝った仕事をしていたんですね