モルタルの亀裂

モルタル、コンクリート

左官の塗り壁や土間の仕上げ後によくあることなのですが、(よくあってはいけないのですが。。)亀裂が発生するときがあります。今回はこのようなスロープ工事の依頼があり、コンクリート部分にモルタルを塗って刷毛引きで仕上げました。

数日後、よく見ると下のような亀裂(クラック)が入っていました

このような場合、失敗は繰り返してはいけませんので、やはり原因を特定しなければなりませんが、一つだけではありません。

A.考えられる要因は、
1.気温が高くモルタルの乾燥が速すぎた
2.直射日光が当たってモルタルの乾燥が速すぎた
3.下地のコンクリートが熱かった。又は乾燥していたために、モルタルの乾燥が速すぎた
4.モルタル(砂+セメント+水)の配合でセメントが多かった
5.モルタルの配合で水が多かった(柔らかすぎた)
6.砂の粒度バランスの問題

などがあります。

B.亀裂の発生リスクを抑える対応策としては、
①1~3の急激な乾燥対策には、下地のコンクリートに給水調整剤といわれるシーラーを塗布する。
②モルタルの中に乾燥を遅くする混和材を混ぜる。
③規定の配合にする。
④素材(砂)の検討。

C.この後の亀裂の補修方法については、
モルタルが浮いている場合は(亀裂の周りを叩いて確認)
①亀裂部分からエポキシ樹脂を注入して浮きを止めてから、亀裂部分をモルタル補修
②モルタルをハツリで全体をとってから、再度モルタルで仕上げる

モルタルが浮いていない場合は、

①亀裂部分をVカットして亀裂部を大きくしてそこにモルタルで補修する。
②そのあと全面にモルタル薄塗り補修材を塗る。

それにしても工場で作られた製品ではなく、現場で作るものですので、やっぱり左官は難しいですね。。。

左官職人が鏝を使用している写真

施工事例

ショールームの外装写真

左官のショールーム

玄関ポーチと勝手口ステップ階段の色モルタル仕上げ

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人研ぎのすべり台

ハマニとは?

ハマニ株式会社は静岡県浜松市を拠点に置き、左官工事や土木工事を行う職人が常時30人以上在籍する職人集団です。地元で創業50年以上。技術の高さと職人マナーの良さが特徴の会社です。