以前、ブログで紹介した60年前の「黒壁」を復元して施工しました。
ブログ記事はこちら→→→「60年前の壁」
「黒壁の正体」
「杉皮」を細かくして、黒く染めて、「膠(にかわ)」で固めるという方法です。
まずは見本作りからです。
材木屋さんから分けてもらった「杉皮」を細かく切ります。
すごく手間がかかりました。
こんな感じですが・・・。
それを「松煙(しょうえん)」という墨で染めます。
3日間くらい寝かして、一度煮詰めました。
これが「膠(にかわ)」です。
ちなみに膠とは、動物の皮革や骨髄から採られる強力な糊です。
古くは古代壁画や原始絵画の時代から使用され、現在でも日本画の制作においては、画面と絵具を接着するものとして重要な素材のようです。
膠を一昼夜水につけた後、少し暖めて溶かします。
それを布でこします。
染めた杉皮を乾燥させてさらさらになりました。
「杉皮」と「膠」と「粉つのまた」を配合しました。
塗りやすさをみて配合の調整です。
そして見本を作りましたが・・・。
上が60年前の壁で、下が今回作ったものです。
杉皮の大きさが大きすぎました・・・。
失敗です
つづく。