人研ぎ(じんとぎ)って知っていますか?
昔ながらの左官の仕事で、いまではほとんど少なくなってしましたが、学校の手洗い場や滑り台や花壇などでよく施工されていました。久々にハマニでも施工しましたので、紹介しておきます。
ここは都田にある公園で滑り台が人研ぎ仕上げになっていました。
理由は分かりませんが、剥がれかかっていて子供たちが危ない。ということで改修を行うことになりました。
こんなに広い面積の人研ぎというのも、本当に珍しいのですが、埃まみれになりながら職人さんにがんばっていただきました。(昔は研ぎ屋という人研ぎ専門の職人ものもいたようです。)
施工方法は「寒水砂利」「白セメント」の2種類の材料を混ぜ合わせて塗りつけます。
次の日に、荒研ぎといって60番くらいのペーパーをグラインダー(ベビーサンダー)で研磨します。これだけでもけっこうきれいに見えます。さらに、数日おいて1120番~200番くらいの細かいペーパーで研磨します。するとかなりてかてかになってきます。
最後に、石用のワックス(ホームセンターにもあります。)を塗りつけるとつるつるになります。子供たちもこれで安心して滑ることが出来ます。実際に滑ってみましたが、ステンレスやプラスチックの滑り台よりもなんとなく自然の感じがいいですね。