今、和室の仕事をさせていただいているお客さんの家にある土蔵を覗かせていただきました。
詳細は聞かなかったのですが、ほとんど修繕されていない様子で、壁の破損が大きいところもありました。
この扉の前も漆喰が大きく取れています。
この出入り口の部分は、防火の実用性とその家の権威を表す装飾性を兼ね備えた大事な部分で、非常に複雑な工程と高度な技術が必要とされると同時に、他人にも評価される箇所だそうです。
段々のところを見ると、角面のみが白漆喰で廻りが黒漆喰です。これを「面白(めんじろ)」と呼ぶそうですが、非常に高い技術が必要だそうです。この土蔵を作った昔の左官屋の技術の高さとこの家の権威の大きさがここだけでも垣間見ることが出来ます。
入り口横の小部屋の中はこんな感じでした。
漆喰どころか荒壁も落ちていました。
早く直してお化粧してあげたいです。
お客さん修復するって言ってくれないかなぁ・・・。