去る平成19年11月10日(9:30~15:00)、東京都中野区にある富沢建材で挟土秀平氏による講習会が開催されました。
全国から200名の方が参加されました。
午前中は講演会。挟土さんの左官に対する考え方をスライドを交えて・・・。
午後は実習。ニュース23の背景になった壁を披露していたただきました。
みんな注目です!
私もちゃっかり塗らしてもらいました!!
さらに一緒に写真も!!!ミーハーですみません。。。
さて、まじめな感想です。今回の話を体系化すると、
- デザインに対する考え方。
- 左官に対する考え方。
- 施工に対する考え方。
を挟土さんの施工現場をもとに説明されました。
そのなかで最も驚いたのは、「壁にストーリーを作る」ことが大事だということでした。
よく、建物の設計にはコンセプトやテーマがあり、そのデザインがどうしてそうなったか説明したりします。
挟土氏の壁はそれと同じことをしていました。
左官の塗り壁は、普段は元請けから指示された壁を塗ることがほとんどです。
またもし昔ながらの難しい聚楽壁や磨き壁を施工したとしても、それにストーリーを作ってから施工する左官職人はほとんどないでしょう。そんなところに左官の可能性や将来性を垣間見たような気がしました。また、苦労して作り上げた壁の塗り方、模様の出し方を惜しみもなく披露したこともすごいことだと思います。普通なら秘密にしておくでしょう。
彼がカリスマと呼ばれる所以が少し分かったような気がしました。