最後に訪れたところは、富士屋「花筏」です。
※(【はないかだ】と読むそうです。)
ここは建築家とコラボで、築100年の旧家を和菓子屋に改装したそうです。
レジの前の壁を塗ってあります。
麻の繊維を黄色に染めてたものを埋込み、花を咲かせています。
この中は土蔵です。改装した店舗からつながっています。談話室として使用しているようです。
斬新なデザインが、暗く閉ざされた土蔵のイメージを一新しています。
いたるところで高度な技術が垣間見ることができます。
どうして土でこんな表情をつくれるのでしょうか・・・?
トイレですが、壁は普通の漆喰押えです。
床はモルタルに色を付けてタタキ風に仕上げています。が、実はこのなんでもないシンプルな仕事こそ、技術力の有無がはっきりと分かります。とても丁寧な仕事で驚きです。
挟土秀平の壁を見ていると、心が和み、落ち着きます。まるで好きな絵画を見ているようです。でも絵ではありません・・・。
これが彼がが取り憑かれた土の魅力なのでしょうか?
それともごくあたりまえの自然を素直に表現しただけとでも言うのでしょうか??
またさらに、左官の奥深さと難しさとおもしろさを知りました。