左官職人挟土秀平さんについてはご存じの方も多いと思います。
以前、NHKのプロフェッショナルに出ていた方です。
このような著名人が仕上げる壁とはいったいどんなモノなのか
気になっていました。。。
挟土さんの会社は岐阜県高山市にあります。
ちょうど近くに行く機会がありましたので、高山まで足をのばしてみました。
いくつか見ることができましたので、数回に分けて紹介します。
まずは、「飛騨高山テディベアエコヴィレッジ」内にある壁です。
中に入るとテディベアだけあってかわいいくまさんがたくさんいます。若いカップルも多くいました。でも、そんなことには目もくれずひたすら奥に進んでいくと・・・
挟土さんの壁が突然現れます。
柱と暖炉以外はすべて左官のシゴトです。
両脇の亀裂もねらって作ったに違いありません。海中をイメージしたのでしょうか、中の横の櫛目を引いた壁もだんだんと下の方が微妙に色を変えて濃くなっています。よく見るとアンモナイトなども手作りで埋め込んであります。
・・・左官職人の壁というよりも芸術家による彫刻のように。にも見えたりします。
いったいなぜこの壁のアイデアが生まれ、どのような工程で仕上げていったのか皆目見当がつきません。でも土の色が柔らかくてとてもきれいです。。。
足下を見るとモルタルの洗い出しで仕上げてあります。
骨材の砂利も工夫されていてきれいです。
外に出ると、お土産さんとCafeがあります。
その外壁も星空のように石を散りばめて埋め込んであります。
きっと左官職人の仕上げだと気づかない人がほとんどかもしれません。
でもそのさりげなさがよい気がします。