この写真は「三和土(たたき)」という左官の仕上げです。
三和土とは「土」「石灰」「にがり」の3種類を混ぜて叩く仕上げ方法です。
昔の建物でセメントがない時代はこの工法で土間を固めていました。
去る7月19日に浜北左官業組合主催で、左官の講習会を行いました。
講師は「木野さん」です。なんと84歳だとか土蔵の仕事を数多く手掛けられた方です。
三和土の材料になる「山土」です。
普通に畑にあるような土です。
それに強度を高めるための「砂利」を混ぜます。
天然の「にがり」です。
にがりとは海水の塩分を除いた残りのことです。
豆腐を固めたり、アクを抜いたりするときに使いますよね
それに「石灰」を混ぜて練り合わせます。
ぼそぼそ程度で水を余り入れすぎないようにするのがポイントです。
練りがった材料を均して叩きます
そして化粧の砂利をパラパラ撒きます。
スポンジで表面のノロを取ると綺麗な土の表情になります。
これで完成です。
手間はかかりますが、どこにでもある自然の材料で仕上げるのはすばらしいです。
安全ですし、なにしろ風合いがよいですね