洗い出し仕上についてです。
先週の土曜日に、建物南面に縁石を御影石で並べ、洗い出し仕上げを行いましたが、なかなか難しい作業ですので何回かに分けて紹介していきたいと思います。
さて、「洗い出し」も人研ぎと同じで昔からの左官工法です。近年エクステリアでもアプローチや駐車場でも使用する場面が増えました。左官メーカーやエクステリアメーカーからも既製品のセットで販売している洗い出しも結構出てきました。ですが、我々は左官屋です。そんなことはしません。。。
1t入りの3分の砂利を購入してきて(実は庭屋さんに用意していただきましたが・・・)、それをセメントと混ぜ合わせて塗りつけて洗って石を出し、最後に塩酸で洗って完成という工程になります。
さて、まずは施工前の状態です。
真ん中に縦に見切りを1本入れましたが、全部で24㎡もあります。勾配は建物に向かって上っていき来ますが、1mにつき0.3㎝の勾配です。(普通は1mにつき1㎝が多いのですが、今回は水がたまらないようにするのに難しい作業になりそうです・・。)また、モルタル(セメント+砂)で中塗りをとってありますが、これを限りなく平らにしておいた方が洗い出しの上塗り材を塗りつけるときにもムラにならずにすみます。勾配が少ないので気をつけて中塗りをとってあります。
次に養生です。
養生とは、廻りを汚さないようにテープやシートを貼ることを意味します。
今回はそれにブルーシートで屋根をつけました。理由は雨ではなく、直射日光です。こんなに暑い夏の時期に施工すると、急激に乾燥してひび割れを起こしたり、強度が低下したりします。この日はほぼ無風でしたのでブルーシートの下で作業するとムシムシして暑い・・・。職人も熱射病にならないように水分補給は可欠かせません。
つづく。