ハマニでは若手の職人が増えてきました。そこで、一日かけて座学と実技のフォローアップ研修を開催しました。
普段は現場作業をしているので、技能については作業の中で腕を磨くことが多いのですが、やはり疑問点も出てきます。特に若手はベテランのやり方を見ながら真似をしているところも多いのですが、一緒に作業しているベテランの技能レベルや考え方に、良くも悪くも影響を受けてしまうので、このように若手同士が集まって意見交換をする場はとても大事です。
さて、今回のカリキュラムはこのような流れで行います。
泥だんごは、イベントで左官の啓蒙活動として行うことが多いのですが、実は「土」の上に「漆喰」を塗って磨く作業なので、水引具合とか、磨くための圧力の掛け方、色を入れるタイミング、模様の付け方etc、プロが作ってもとても興味深いものなのです。
続いて、座学ですが「左官工事における品質事故」というテーマで、どのようなときにエラーが起こるのか?をエラーの種類や原因、素材の性質等を、現場で感覚で作業していたことが、理論・理屈てきに正しかったのか?を知ってもらう内容としました。
午後は、(座学だと昼食後眠くなってしまうので。。)実技を行います。
今回は、野丁場編として、普段作業することの多いコンクリートのモルタル薄塗補修研修を行いました。
ベテランの中でも特に上手な動画を見ながら、自分の動きや鏝の使い方などと何が違うのか?を気づいてもらい、実践するという内容です。
数年経験した先輩はどちらかというと、自分の型というものが出来てきています。それは自分なりの工夫で作り上げたよいものと捉えられますが、違う言い方をすれば「くせ」とも言えます。そのくせが悪いものであれば修正する必要があります。
1,2年目の見習いも、みんなに作業を見てもらいながら作業修正をしております。
みんなで一緒に学びながら気づきを得ることはとてもよいことですね。
私が見習いのときはこのような研修は無かったので、分からないことが多く苦労した経験もあったのですが、きっとこのような研修を繰り返していくと技能のスキルアップも早いはずです。
今後も定期的に開催しいてきたいと考えております。