新築されたお客様から、新築記念にオンリーワンのビールストーン仕上げのダイニングテーブルを製作してほしいという依頼がありました。
ビールストーンとは、ベルギーBEAL社の商品名で、日本でいう「人造研ぎ出し仕上げ」になります。日本では砂利とセメントと水の3種類を配合した材料を使用しますが、ビールストーンでは砂利とマイクロセメントと樹脂を配合した材料を使用します。結果、日本の研ぎ出し仕上げよりも厚みが薄く、木やプラスチックなどの下地でも施工出来、さらにひび割れも少ないというとても素晴らしい材料です。
左官は全世界にありますが、各国で進化の仕方が異なります。研ぎ出しではBEAL社のあるヨーロッパやアメリカが進んでおり、樹脂も品質が良く、研ぎ出しの道具も進んでおり、デザイン性の高い研ぎ出し仕上げを大面積(空港やショッピングセンターの床など)で施工されることがおおいようです。
さて、今回弊社のホームページごご覧いただいた浜松市のお客様だったのですが、弊社の左官ショールームでカタログや実物サンプル等を何度も確認しながらイメージを少しずつ固め、
①砂利の大きさ
②砂利の色
③砂利の種類
④砂利の量
⑤ベース材の色
⑥光沢度
の6種類を選択して決めていきます。
では、次に製作の様子です。

下地は軽量化するために木材のシナランバーコアを使用して、その周りに型枠を入れ、練ったビールストーンの材料を流し込んでいきます。

48時間以上経過後に研いでいきます。

今回は光沢度を上げたいとのご希望から、最終的に#1500まで研ぎ出しました。
最後に、ワックスを塗り重ねてさらに光沢を出します。

お客様にテーブルを引き渡したあとに、お客様自身で用意されたステンレス製の足を取付けて完成!!素敵になりましたね^^

その他、思い出のテーブルの再利用、思い出の石、ガラス、陶器などを混ぜるなどの施工も可能です。毎日家族を囲むダイニングテーブルをビールストーンでの製作はいかがですか??